読書感想文に書くこと

また子どもたちが読書感想文に苦労する季節になりました。

読書感想文コンクールというのは、本が大好き。本は必要。本ってすごいんだ!と思ってる人たちが主催してるイベントなのです。本にはものすごい力があるんだぞ。お前らもっと本を読め!金を払えや!儲けさせろ!
という趣旨のイベントなのだと思います。

だから、読書感想文に書くべきことは、
自分と本がいかにつながったか。
本が自分の人生、生活、行動にいかに影響を及ぼしたかということを書かねばなりません。
本そのものについての意見、感想では無いのです。
「この本はとっても面白かったです」
という感想だと、これっぽっちも、読んだ人間が本から影響を受けた感じがしません。本を読む前と、読んだあとで人格には何の変化もなく、ただ時間つぶしをしただけです。
本はそんな風にただ受け身に消費されるだけのものであってはならない。本<人間ではだめなのです。本>人間でなくてはなりません。
本をよんだのなら、影響を受けて、別人に生まれ変わらなければなりません。

だから、感想文を書くための読書の場合、最初から、
読む前と読んだあとで自分はこのように変化した。ただ読んだだけなのに人間にこのような不可逆的な変化を及ぼせる本とは何と大きな力を持ったものなのだろう。ビバ!本!
という感じのことが言えそうなネタになる部分は無いかなぁと意識しながら読んだらよいと思います。
頑張ってください。