洗濯物をたたむタイミング
世間では、洗濯物は、多分とりあえず取り込んできて、部屋の中でたたむのが一般的なんじゃないかと思う。
私の場合は、洗濯物はたたみながら取り込んでくる。
だから、洗濯物をたたむのは屋外。
一枚一枚、洗濯ピンチからはずすとすぐもう、その場でたたむ。
なんでかというと、とりあえずざっと取り込んで部屋の片隅に一回置いてしまうと、もうこれは後回しでもいいかなという気分がわきおこり、そうするともうやりたくなくなってしまうからだ。
そして一回、後回しでいいやと思ってしまうと、そのままなかなかとりかからない仕事として、ずっと放置することになってしまう。
やらなければならないんだけれど、やりたくないことが山積みになってそこにあるという状況は、呪いのようにじわじわとHPを削ってくるのである。
じゃあすぐやればいいのだけれども、やっぱりおっくうでやりたくない。
夏休みの宿題は、いつも心の片隅にあって気になってはいるんだけれどもギリギリまで取り掛かれないタイプの人間なのだ。
家事というのは、そういう、優先順位はそんなに高くないんだけれども今日中にはやっておくべき作業、がいっぱいある。
こまごまあげるとキリはないけれど、私がつらいのは、
洗濯物をたたんでしまう、
アイロンをかける、
皿をあらう、
あたりの家事への取り掛かり。
結局のところ、
やりたくない。今やんなくてもいいじゃん。後でいいじゃん。
という気持ちとどう折り合いをつけて取り組むかという課題。
子供の宿題と同じである。
子供は、先生に怒られるとか、学校で恥ずかしい思いをしちゃうかも、とかお母さんにしかられる、とか、明日居残りでやらされるのは嫌だ、とか、そういう大人からの強制で宿題に取り掛からざるをえなくさせられるんだけれども、
私は大人なので、自分一人で宿題に取り掛からないとならないのである。
嫌だけど。
効率ということを言うならば、取り込み作業は取り込み作業だけ、たたむ作業はたたむ作業だけでまとめてやった方がいいんだろう。
でも、まとめてしまった場合、
「山積みの洗濯物」
という、「山積みの宿題」みたいな拒否感の大きい課題を目にしてしまうことになる。
拒否感を小さくするにはどうしたらいいか。
課題を減らせばいい。
洗濯物は山積みにしない。
目に映る情報量は減らす。
そうすると、風にたなびく、洗濯ピンチにきれいに並べて干してある状態の洗濯物の方がまだ、整然と並んでいる感があるぶんましなのである。
靴下の相棒だって探しやすい。
そもそも洗濯物を干す段階で、できるだけたんすにしまう順に干しておくようにすると、もっと課題が簡単になる。
一枚ずつわけてぶらさげてある状態からたたむのは、洗濯物の山の中から一枚ずつ拾い上げて、広げなおしてたたむよりも、少しだけ動作が少ないし精神的にも楽なのである。拾い上げて広げなおす部分が不要になるから。
例えばフェイスタオルは、フェイスタオルだけでまとめて干しておくとたたむのも楽だ。
がっとタオルを腕で抱えて、洗たくばさみを次々はずし、真ん中がおれた二つ折り状態にして腕にかけ、その二つ折が崩れないように柵などにかける。
一枚ずつ二つ折りの山部分をつまんで、たたむように下ろせば四つ折りにたためる。
一回取り込んでから一枚ずつ拾い上げてたたむよりは動作も少なく、楽に片づけられるのである。
このやり方の何が一番いいのかと言えば、洗濯物の山ができないところだ。
取り込みに行けば、それでもう洗濯物についての家事は大半おわり。
たんす順に干してあるから、たたんだ洗濯物をかごに入れると、あとは、たんすに戻しながら一巡りしたらいい。
精神的な負担感がだいぶ少なくなる。
近辺で、たたみながら洗濯物を取り込んでいる人は見かけないので、多分私のやり方は少数派なんだと思う。屋外用せんたくたたみ用作業台というのも売っているのを見たこともないから、そういうことなんだと思う。
でも、たたむタイミングをかえるだけでだいぶ楽になるから、困っている人がいたら試して欲しい。
小学生が、学校の休み時間に宿題を終わらせてきてしまうイメージ。家に帰ったらもうやらなきゃならないことはとくには無くて、あと遊ぶだけ。
ぜひやってみて。