アンチ食器洗浄機
私はアンチ食器洗浄機派。派っていうほど人数いるのかわからないけど。
私がやりたくないのは、もっと範囲が広くて、「後片付け」全般やりたくない。もっというと、もう、立ち上がりたくない。ずうっと転がっていたい。
食器洗浄機を導入したら家事が楽になる、夜が楽になるというなら、
・食べ散らかされた食器を全部シンクに運ぶ
・食器を分類整理する(汚れ加減で)
・茶碗は洗い桶で少し水につけておく
・テーブルの上を拭く
ということもやって欲しい。
そのうえで、
・食器を洗う
さらに、
・生ごみをまとめてゴミ箱に捨てる
・シンクを掃除する
・生ごみ用の網をセットしておく
・食器を食器棚に戻しておく
・ついでに、トイレを掃除しておく。
・お湯を沸かしてポットに入れておく
などといったこともやって欲しいのである。
やって欲しいことはいっぱいあるのに、
食洗器は純粋に食器を洗うことだけしかしてくれないし、そんなの実は自分でやると5分くらいで終わる仕事だったりする。
たった5分で終わる作業部分だけしかやってくれない上に、
何やら前洗いが必要だの、ていねいに並べる必要があるだの、要求が多い。これでもか、これでもかとおぜん立てしてやったあげく、2時間かけて皿を洗う。自分でやったら5分。
新入社員なら、最初はおぜん立てが必要でもそのうちきっと自立してくれるし、そしたら楽になれると信じてあれこれ世話を焼くと思う。
でもこの新入社員はずうっとおぜん立てし続けなくてはならない。決して自立しないし、気を利かせて、「お湯も自分が沸かしておきましょうか」とか言ってはくれないんだと思うと、馬鹿らしい気がしてしまう。
そのくせ、食器洗浄機を導入したら、
「家事が楽になっただろう」
って言われてしまうのである。
5分しかかからない作業を機械で肩代わりしただけで、実際にはたいした負担減ではないのに。
そんな感じで、私はアンチ食器洗浄機派。
多分、導入するのは介護状態になって、ヘルパーさんに食器を洗ってもらうようになった頃だと思う。