十五夜

今日は十五夜だったのに、おだんごを食べそびれてしまった。

失敗した。

ススキも飾りそびれた。

気分が盛り上がらないものの、月は見られたのでよし。

少し前はあんなに暑かった夜が、今夜は涼しい風が吹いて、長く外に出ていると体が冷えるくらい。

あれをやらないと、これをやりそびれたぞ、何はいつまで、この日はあそこに出かけていかなければ、と、スケジュール帳にしきりと用事を書き込んでは、どうにかそういう用事を消化していく日々。

毎日はスケジュール帳の計画の中にこそあるみたいな生活をしてましたが、今夜月を眺めて、我に返れた気がする。

ものごとそう、ちゃくちゃくとこなせなくても、割となんとかなってくもんじゃん。そういえば。

だんごも、ススキもなかったけど、いい十五夜だった。