長崎県産生姜シロップ
今さっき、長崎県産、生姜シロップの広告を読みました。
たいへん興味深い広告でした。
生姜シロップを飲むと、
「スッキリ」
「キレイ」
「びっくり」
「朝おしりをふりふり」
「すごいんです」
「自分を好きになりました」
「女の体の秘密」
らしいのです。
これというのはつまり、どういうことなのでしょうか。
快便になるんでしょうか?肌の調子が良くなるのでしょうか?寝不足が解消されるのか、肩こり腰痛が改善するのか、体重が減るのか、いぼ痔が治るのか、水虫に効くのか、不登校だった子が学校に行けるようになるのか、結婚相手と出会えるのか、宝くじが当たるのか、どういう効果があるのかわからないのです。
表現が遠まわしです。「はっきりものを言わない」というところに、陰湿な印象さえも受けてしまいます。
とりあえず、語尾にびっくりマークをいっぱいつけたい気分になるらしいことはわかりました。
もしかしたら気のせいかもしれませんが、内容が同じ広告を、10年くらい前に地域新聞で見たような気がします。気のせいでなかったのなら、すごいことだと思いました。それだけ消費者の心をぐっととらえる広告だということです。
自分が消費者になる気はしないのですが、確かに、私の心はぐっとつかまれています。遠まわしな表現に、よくわからないのよ~!ともやもやしてしまうこのもやもや感がたまりません。
このもやもや感から、ついつい申し込みしてしまうのでしょうか。白黒はっきりつけたくなってしまって。
だとしたら、とても恐ろしく、狡猾な広告ですね。
すごいです。
すごい広告を見た。そう思いました。