「アライバル」感想  字のない絵本

 

 

ショーン・タン

The Arrival(アライバル)

 

これは字のない絵本です。絵だけで伝えてくる本です。

無声映画のよう」という感想が多く聞かれますが、その通りでした。
何枚絵があるのか、数える気にもならないくらいたくさんの絵(コマ)。
充実の長編です。
世の中にはこんな本もあるんですね。


読んでのお楽しみでしょうから、あまりたくさん説明はしません。
緻密に描かれた幻想的な絵が、読む人の中から物語を引き出してくれます。


大人の絵本、と紹介されていますが、うちの小学4年生はとても楽しんでましたよ。
最初の頃は、一緒に絵を見て、おもに私がストーリーを語りましたが、
後半は小学4年生に語らせました。
ちょっと解釈が難しいところもあったようで、ところどころ手助けは必要でした。
最後まで語りきると、達成感もあったんでしょう。

「すっごく、面白かった!」

と、満足そうに寝ました。
私も、一緒に読んでいて、すっごく、よかったです。