社会は苦手科目
私はずっと、社会は苦手科目でした。
地理といえば、地上のいろんなとこに人間は広がっていて、そこかしこで工夫して環境には適応してるんだけど、人間同士となるともめる。
ということしかわかりませんでした。
歴史では、過去の人間たちはいろんな理由でもめて、人間社会におきる問題を工夫して解決しようとしてきたけど、やっぱりどう解決しても全員が納得できることはなく、結局もめることになり、人類はずっともめ通しなんだなぁ。
ということしかわかりませんでした。
だいたい、漱石先生の言う通りで、とかく人の世は住みにくいものっぽい。
ふつう人間は、遠くの人じゃなく、向こう三軒両隣でもめる。
いじめは、他校の他学年の人からは受けない。(そもそも知り合いじゃない。)それはごく身近な同じクラスの人同士や、同じ会社の同じ部署の人同士でおこるものなのです。ご近所トラブルだって隣同士でもめるのだし、親族のトラブルも親子兄弟の血の濃い間柄でもめるのです。遠くの親戚とはあんまりもめない。他県の他人とか、もめようがない。人間というものは向こう三軒両隣でもめる。
ふれあう機会の多い者同士は好きにもなるけど、嫌いにもなるのですね。
みんなまったくわがままです。
それで、何か、社会の教科書を見ると、もめごとの空気を感じてしまい、うっとくるのでした。
そんな社会音痴、歴史音痴な私ですが、最近少し社会に興味をもちはじめました。
それで、学生のころから実は読んでは見たいと思っていたけれど一度も読んだことのなかった、歴史漫画を今読んでいます。
本当言うと、子供に買ったのです。歴史上の有名人の名前とだいたいの時代くらい印象に残ってくれたらいいかなぁと思って。でも、子供は読まないのです。かわりに私が読んでいます。そしたら、これが案外面白いのです。
買ったのはこのシリーズです。
これは全8巻です。
ふつう歴史漫画というと、全15巻とか、20巻とか、すごく長いのですが、これは全8巻。他の漫画より短いのがいいなと思って読み始めました。けど内容は濃いですね~。私が歴史がさっぱりというせいもありますが、ええ!そうだったの!?と思うことがいっぱい。面白い。
徳川家康は腹黒そうなおやじだし、足利義満も、どうにも陰険そうなやつなのです。
田沼意次は、不正をはびこらせた悪者っぽいイメージでしたが、多くの人が米だ米だ米が大事なんだと言ってるときに、貨幣経済に目を付けた鋭い人だったらしいのです。
そんなの常識なのかもしれませんが、私はこんな年になってはじめてそんなことを知り、ああ、歴史も楽しいんだなぁと感じられるようになりました。
何度も読み返すと、ちょっと歴史が得意な人になれそうです。
読んだのは、6巻の江戸幕府成立から安政の大獄までの巻と、4巻の室町時代から戦国時代あたりまで。
今は、5巻の「天下統一と関ヶ原」、安土桃山時代あたりを読んでいます。
全部読み切ったら、今度は、興味をひかれた人物や事柄について、さらに調べて知ってみたいなあと感じてます。
そういう、歴史へ興味を持たせる、とっかっかりづくりの漫画かなと思います。
面白いですよ!