ハロウィン参り

ハロウィンというものを知ったのは、確か今から7年前のことでした。

近所の方に、誘われたのです。

子供たちにハロウィンの仮装をさせて、一軒ずつお菓子をねだりに歩かせる、という企画でした。参加人数25人ほど。ひとり30円分くらいのお菓子を袋につめて用意しておくことになっていました。

ママ達は工作や裁縫にはげみ、菓子の袋詰めに励んだものでした。準備に時間がかかるので、1か月くらいは楽しみ続けてたと思います。凝った衣装を作るママもいたし、極力工夫して手を抜いたママもありました。どんな衣装を用意してきたのか、みんなの仮装を見るのも楽しかった。

ハロウィンってこんなことをするもんなんだな、というイメージは、その御近所づきあいの中で得たものです。

さそわれた当時、ハロウィンって何?という状態でしたから、インターネットで調べてみました。洋風のお盆のようなものだ、と理解しました。祖先があの世から帰ってくる。

私もよく理解してないので、多分今のところここいらの御先祖様はハロウィンでは帰ってきてないんじゃないかな、と思います。

でも、今のハロウィンで仮装に励んでいる子供たちは、10月31日にもあの世から帰ってくるようになるのかもしれません。

そうなると、この日にもお墓参りをしたり、お仏壇にかぼちゃの煮物なんか備えたり、かぼちゃで作った馬を飾ったりするようになるんでしょうね。ハロウィン参りです。

ついでに言うと、バレンタインとかホワイトデーとかも、きっとお仏壇にチョコレートを備えて、チョコレートの香りのする線香をたくようになると思いますよ。

そんな気がします。